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7月29日
1)Labahan Snail Colony、Victoria(土壌?・?、写真18・19、図10)
湖畔の湿地(三角州下位面)と三角州上位面の境界部にある、標高10mより少し高い位置にある、広い水田の際の溝渠が生息地で幅1〜2m、溝渠底との比高は1〜1.5mで、溝渠に沿って雑木が生え日陰となり草に覆われている。貝は草地の土手では少ししか採集できなかった。一方溝渠は道路と写真19のような直径約1mのコンクリート管の暗渠で交差し、その上流側は水流が緩慢となっており、朽ちた葉に多数の貝が付着していた。水田はグライ土壌でpHは8.36であったが、貝のいる溝渠の土では7.11、灌漑水は7.12であった。土壌はCaO 50−100mg/100g土(以下mgと略す)やMgO 50−75mgであったが、Fe・Mnは400ppm以上で高く、背後の風化の進んだ扇状地の土壌の影響があると考えられる。水のCODは10ppm、CaC03 75ppmであった。

 

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図10 Mambog川・Malayas川の河間地域(Victoria)の生息地

 

 

 

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